初めて出場したロングのレース「全日本トライアスロン皆生大会」の失敗をたどる記録㉓
前回までのあらすじ―。
準備2か月で出場した全日本トライアスロン皆生大会は、バイク→ランのトランジットで、アンクルバンドを外したまま置き忘れ、途中失格となった・・・。
スタート地点でアンクルバンドを発見した。
この計測器をつけてさえいればゴールできたはず。テーピングをまいたときに外していなかったらこんなことにはならなかった・・・。
たらればばかりが頭の中で繰り返される。それでも現実は途中失格。
トライアスロンにかかわらず仕事もそうだけれど、結果がすべて。どんな言い訳をしても、結果を出さなければ成果も得られない。きっとこの日は、たとえアンクルバンドを付け忘れていなかったとしても、何かしらの理由でゴールできなかったんだろう。
そう、自分に言い聞かせ、荷物をまとめた。
トランジッションバッグ3つを抱え、離れた駐車場に向う。バイクにまたがってみるとびっくりするくらいお尻が痛い。走っているうちはアドレナリンが出まくっていたのか全く感じなかったけれど、お尻も限界だったんだろう。
車に荷物を積み込み、一度宿に帰る。シャワーを浴びた後、アンクルバンドを返しにゴール地点の競技場に行った。
午後8時を過ぎ、日は落ちた。そんな中、ゴールの陸上競技場はライトアップされて輝いている。特にゴール地点はまぶしいくらいだ。
このまぶしさは、ライトの明かりによるまぶしさか、ゴールできる選手たちへの羨望からくるまぶしさか・・・。
本部に行き、事情を説明してアンクルバンドを渡すと、「お疲れ様でした!」と軽~く受け取られた。そうですよね~。ここに来る人たちは皆明るい表情をしてますもんね。真っ暗に沈んでいるのは僕の心だけであって、運営の方々も含め、今日一日をやり切ったという充実感があふれていた。
せっかくなので、ゴールした選手たちの写真を撮る。来年かはわからないけれど、必ずここにリベンジに来たい。そう心に刻みつけた。
ゴールできなかったとはいえ、せっかくだから運営サイドが準備したしつらえを楽しんで帰りたい。
競技場の外の何店も連なっている屋台をみていると、ラーメン店の前に「選手は無料」の文字が。貧乏性が全面に出て、早速1杯もらう。タイミングが良かったようで、並ぶことなく食べることができた。
一日動いていたので胃が受け付けなくなっているかも・・・と思ったが、まったくそんなことはなくおいしくいただけた。普段は飲まないスープも(血圧が高めなので)全部飲んで完食。本当はもう一杯いきたかったけれどさすがに遠慮しました。
ゴール後に受け取るはずだったバスタオルとビール1缶は残念ながらもらえず。きっと話をすればもらえたんだろうけれど、言い出せずに競技場を後にした(なお、バスタオルは後日送られてきた)。
宿に帰って、自宅に電話をする。ゴールはできなかったけれど、無事に一日を終えたことを報告。その後、せっかくだからとコンビニでビールと鶏肉の弁当を買いにいく。それで一人、ホテルの部屋で反省会を行った。
しかし、不思議なことに全く酔わない。しかも全くおいしくない。
普通、これだけ動いて汗をかいた後のビールは至極の一杯になるんだけれど、何だか味を感じなかった。500mlのビールを1缶あけるのにも苦労した。
そして、翌日、1000kmを1日で帰らなければならないことを考え、早めに床についた。
ここまでお読みいただきありがとうございます!
人生、曇り時々晴れがいい。
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