薪ストーブ歴10年の筆者が、雪国山形の住宅街で薪ストーブを使って分かったメリットとデメリットをお伝えするシリーズの第13弾。
きのう、親戚の果樹農家の方から、リンゴの原木を大量にいただきました。その量、軽トラで11台分!そこで今回は原木を貰うことについて考えます。
1.原木って?
2.リンゴの原木軽トラ11台分貰いました。
3.情報発信
4.いつもいいばかりではない
1.原木って?
薪ストーブの燃料は言わずと知れた薪です。では、その薪の原材料は何でしょうか?
そんなの「木」に決まっているじゃない。と思ったあなた、正解です。
ただ、その「木」は色々なカタチ、大きさをしています。広葉樹や針葉樹など、分類としての違いのほか、スギやケヤキ、ナラなど、木の種類としての違いもあります。
そして、幹や枝、葉など、木の部位によっての違いもあります。
色々な違いがありますが、これらをひっくるめて、切り倒した木で薪の原料になるものを総称して「原木」と言います。よく原木というと、太い幹の部分が切り倒されているものをイメージされるかと思いますが、色々な部分があります。
2.リンゴの原木軽トラ11台分貰いました。
きのう、親戚の方から頂いたリンゴの原木。ちょうど剪定枝の片付けをしていた時に、親戚の方が「リンゴの木を倒したから薪に使ってくれ」とやってきました。
軽トラからリンゴの原木、しかも玉切りしてあるものを積み下ろしてくださったので、「ありがとうございます」なんてお礼を述べていたら、1時間後にまた来ました。
「いやいや、2往復してもらうなんてすみません。もしかしてもう少しあるんですか?」と聞いたら、
「あと10台分くらいはあるかもな・・・」とのお話し。
「10台!そんなの一人じゃ運べないですよ!私も車出します!」ということで、急きょ原木運びが始まりました。
リンゴの木を軽トラに満載市、幌をかけて運びます。ちょうどこんな感じ。
我が家の軽トラは、購入して5年目となる今月車検なのですが、走行距離はまだ1800km。まあ、ほとんど出歩かないから走行距離は少ないのですが、無ければ無いで困るので使っています。
親戚のおじさんと2台体制で、それぞれ満載にして運ぶこと5往復。日も傾きかけた5時過ぎにようやくすべての木を運び終わりました。
すさまじい量になりました。1回に200kg積載して走ったとしても2トンです。軽トラ1台で1棚分以上は運べるので、15棚分くらいにはなったでしょうか。ちなみに右上の写真は、去年11月に造園屋さんからもらった樫の木の原木です。
3.情報発信
これだけの量の木を貰った私の方は大変ありがたいのですが、これだけの量の原木、薪ストーブでもない限り、産廃業者に持って行って燃やしてもらうとなると、相当な金額になるでしょうし、産廃まで運ぶ手間もかかります。双方にとってメリットがある、ウィンウィンなやり取りでした。
こうした形で、薪の材料を頂くケースというのは、毎年のようにおこります。それというのも、私がいつも「薪ストーブを使ってるんですけと、薪の原料が無くて・・・」とか、「薪ストーブってすごくいいですよ~」なんてことを、あちらこちらで話しているからです。
常に発信し続けていることで、徐々に「私=薪を必要としている人」との認識が出来上がり、今回の親戚の方のように、木を切り倒した果樹農家の方が持ってきて下さることや、雪囲いなどで使っていた木や杭が古くなったので薪にしてくれと持ってきて下さる方が増えました。
機会があれば情報を発信し、さらに、どんな木でもありがたくいただく。そうしたことを10年積み重ねてようやく、色々な方から原木を頂くことができるようになりました。
4.いつもいいばかりでない
こんなことを書くと、いいことばかりのように見えるかもしれませんが、いつもいいばかりではありません。
去年、原木を持って行ってくれと言われた木は、切り倒してから3年が経過していて、しかも畑で雨ざらしだったためにボロボロに朽ちてしまっていました。
「せっかくのお話なのですが、これはもう運ぶ先からボロボロと崩れてくるので、いただけません」とお話ししたところ、「せっかく好意で言っているのに選り好みして」と、非常にご立腹で、依頼連絡がつかなくなってしまいました。
薪ストーブを使っていない方からすれば、木であればなんでもいいと思っても仕方がありません。私も針葉樹だろうと広葉樹だろうと気にしないのですが、半分土に帰っていたり、虫がうじゃうじゃしているような木を家の中に入れたいとは思いません。
こうしたときはお断りをすることになりますが、お断りをすると決まって嫌な顔をされます。いやな顔をされると、私も嫌な気分になります。どうやればうまくお断りできるのか考え続けていますが、まだいい方法が思いつきません。誰か思いつく方いらっしゃれば教えていただきたいです。
ここが、原木を頂く場合のデメリットとなります。薪の原木一つで人間関係が崩れてしまうというのは割に合わないのですが、こんなこと一つでなくなってしまう関係しか築けていなかったという証拠かもしれません。自分の人間関係の築き方が果たしてどうだったのかと自問することばかりです。
ここまでお読みいただき、ありがとうございます!
人生、曇り時々晴れがいい。
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