初めて出場したロングのレース「全日本トライアスロン皆生大会」の失敗をたどる記録①
全日本皆生トライアスロン大会―。
日本におけるトライアスロン発祥の大会に出場した。
もちろん、自分にとって2018年最大のレース。そして、これまでのレース人生で最大の失敗をしたレースでもあった。
年の瀬も迫ったことから、記憶が薄れる前に皆生大会で起きたすべてを記録しておきたい。
トライアスロン―。
実は20年以上前に出会ってから、長い付き合いになっている。
きっかけは1冊のマンガ。大学受験に失敗し、仙台市の予備校に通う浪人時代に、「10月の満月に一番近い土曜日」(石渡治)を本屋で立ち読みしたこと。
たった1回読んだだけ。もう内容はすっかり忘れてしまったが、大学に入ったらトライアスロンに挑戦してみようと思ったものだった。
しかし、実際に始めて見ると大学の部活の練習に全くついていけず・・・。
中・高とやっていた陸上競技(短距離)に戻りますと体のいい言い訳をして、1年持たずに辞めてしまった。残ったのは一台のロードバイクのみ。
それから約10年。
トライアスロンに取り組む人たちと仕事を通じて出会ったことをきっかけに、再び競技に参加するようになった。とはいえ、社会人になり、30歳をすぎ、結婚し・・・と自由な時間が削られる中。
適当な練習で本番を迎え、ろくに充実感も得られないまま、2度目の休眠をすることになったのが6年前。
それでも、もう一度トライアスロンの大会に出る生活に戻ってきた。
不惑を迎え、健康についての意識が高くなったこと。30台後半に打ち込んだJC活動から卒業し、自由な時間が多少なりともできたこと。
様々な理由から三度、トレーニングを再開した。
しかし、モチベーションが高かったのはわずか1週間。それ以降はグダグダと全く練習することなくオリンピックディスタンスのレースに参加。自分の体がここまで動かなくなっていることに衝撃をうけながら、何とかゴールした。
このままじゃいけない。それは何度も何度も思ったけれど、仕事に疲れて家に帰り、缶ビールをカシュっとすると、もうそんな考えは泡となって消えてしまう。
そんな日々を送っている中、なぜかふと、ロングの大会に一度も出ていないことを思い出した。
ロングに出れたらすごいんじゃない?この突き出た腹でゴールできたらかっこいいかも。
それ以前にお腹が引っ込むかも・・・。妄想全開で酔っぱらったまま、大会のHPを検索した。
現在日本国内で開催されているロングのレースは、4つ(のはず・・・詳しい方教えてください)。
・佐渡国際大会。
・長崎五島列島の大会。
・宮古島大会。
・皆生大会。
山形から一番近いのは佐渡のレース。しかし公式HPには、過去にロングに出場した人でないと参加不可とある。そうでなければロングの半分、Bレースに出場歴が必要との記載。
こちらは初めてのロングレースに出ようって身。この時点で佐渡は却下することに。
宮古島は遠すぎて時間的にも金額的にも無理。
長崎は何とかなるかと思ったが、HPを見たときには今年度の申込はすでに締め切っていた。
ということで、消去法的に鳥取県で行われる皆生大会に申し込む事にした。遠いけど陸続きだし(この甘い考えに後で泣きをみることに)。
何とか申込み期限にエントリーは果たせたが、過去のレース歴等を記入する欄を見ると惨憺たる結果。
これは受からないな・・・と思っていたら、4月末、ゴールデンウィークを前に当選通知が届いた。
何たる幸運!それとも不運?
まさか受かるとは思っていなかったので、4月入るまでは全く練習していない。4月のランは月間走行距離がわずか10km。
3月までは雪を言い訳に全く走っていなかった。バイクも同様。スイムは500m泳げるかな・・・という状況。
しかし、大会は7月15日に決まっている。
絶望的な状況の中、たぶん何とかなるだろうという意味不明の自信だけを胸に、トレーニングを開始したのだった。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
人生、曇り時々晴れがいい。
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