開会式~前日準備
開会式会場は何と2000人入る大ホール。米子市の人口が14万人くらいと聞いていたので、山形県内のどこのホールよりも立派なホールに驚愕した。
とはいえ、お昼時に着いたので、目の前のイオンに入っているお店で食事でもしようと、中にはいってみると・・・。
食べる場所が全然ない!サーティーワンアイスクリーム、ミスドは入っているが、肝心の食事処が全然なかった。仕方ないので、回りを歩いて調べてみても、ランチをやっている居酒屋すらない。
みんな、どこでご飯食べてるんだ?
仕方なく駅まで歩く。駅に隣接する食堂がようやくやっていたので、ここでうどんを注文。結構いい値段にうーん・・・。
気を取り直して開会式会場へ。会場内はまともに前に歩くのも難しいくらいの人の波。結構並んで受付を済ませた後、各種ブースを見て回る。
ランでの腰と膝に不安を抱えている自分としては、何かいいサポーターがあればと思っていたら、腰の疲労を軽減する腰ベルトの試着ができるとのことなので試してみる。つけてみると確かに劇的な変化を感じた!すごい!ここまで変わるなんて。
感動して価格を聞いたら約1万円。チーンという音が聞こえる気がした。
ひきつった笑顔で丁重に返却して別のブースへ。でも興味ある方、また、お金ある方ぜひ一度購入してみてはいかがでしょうか。コラントッテX1腰ベルト。
結局買ったのは(買えたのは)、エナジーバーの5本セット、1000円のみ。
これは、どこかで買わないといけなかったので、ちょうど良いと思って購入。
このほか、登録キットには粉飴なども大量に入っていたのでありがたく使うことにする(粉飴はちゃんと使い方を読んでおくべきだったと知るのはレース中)。
2000人が入る大ホールで行われた開会式は全員参加が義務と書いてあったので、まじめに受けたものの、参加できなかったからといってDNSになるわけではなさそう。直接話を聞いたわけじゃないけれど、マーシャルの方々が「あと〇〇人来てないけど連絡ついた?」「最悪明日の登録になっても仕方ないか・・・」などと話していたので、間違いはないと思う。
開会式には、知事をはじめ地元の国会議員も多数参加。挨拶が続いた。
仕事柄こうした挨拶を聞く機会は非常に多いので、お国柄の違いなどと非常に興味深かったが、一般の人たちにとっては、とても苦行の時間だったと思う。
それくらい挨拶は長かった。
その後、競技説明が行われた。
審判長?が軽妙な話し方でルールを説明していく。両肩にゼッケンを黒の油性マジックで書くこと―とのルールについて説明した時、審判長自ら「半袖や長袖のウェアを来ている人の場合、ゼッケンの数字は走っている間は見えないので、このルールに実効性はないんだけど、冬になってゼッケンの数字の形に日焼け跡があったら『ああ、夏に皆生のレースに出たな』って思い出すでしょ。第一回からのルールなので、皆さん、一応書いておいてください」と言っていたのが印象的だった。
毎年話しているだろう内容だと推測されたが、初めて来た人にとっては非常の新鮮。ああ、こういう人たちに支えられて大会が40年近く続いているんだなと実感した。
開会式終了後は会場の下見に出かける。開会式会場からスタート地点まで5kmくらいある。シャトルバスも出ているみたいだけど、こういう時に車があるというのは便利だ。いつでも好きな時に向かうことができる。
スタート会場は皆生温泉の海水浴場。海から上がってからバイクラックまでのトランジットエリアは結構距離がある。着替えを含めると10分くらいのトランジットタイムがかかると聞いていたが、確かにウェットスーツを脱いで、バイクパンツに着替え、バイクウェアを着て・・・となるとそれくらいかかるかもしれない。もちろん速い人は3~4分で終わるんだろうけど。
バイクコースも下見したいけど、残念ながらこれから140kmも走る気にはならない。翌日用の買い物を済ませて宿に戻った。
宿は予想通りというかなんというか、宿泊客のほとんどがレース関係者みたい。おじさんとおばさんが2人でやっているこちらも年代物のビジネスホテル。フロントで案内された駐車場に行ってみたら別のお客さんがすでに駐車していて止めるところがない。
仕方なくおじさんに説明すると「そんなわけはない」と怒鳴られる。なんで客なのに怒られているのかわからないままおじさんと一緒に駐車場に。すると「車体を半分車道にはみ出す形で止めれば止められるだろう」という。
おいおい、それじゃ警察に切符切られたときどうするんだというと、現地の方言で早口でまくしたてられたが、正直何を言っているのかわからない。それを伝えると今度は「こんな簡単なことがわからないなんてお前はなんて馬鹿なんだ」と再度怒鳴られる。
いやいや、わからないのはおじさんの方言であって、標準語で話してほしいんだけど・・・と堂々巡りになっていたら、同じ駐車場内に止めていた別の選手の方が、見かねて自分の車を少し動かすから空いたスペースに止めたらいいよと言ってくれた。
心優しい選手に感謝!レース当日も感じたが、こういう方が本当に多かった。お互いに親切にしようとしている姿がたくさんの人から感じられた。
宿のおじさんの態度も、ここまで突き抜けて理不尽だと腹も立ってこない。一種外国に旅行に行った際に感じるような寛容さで受け入れてしまった。そうでなければこちらも腹が立って大変だったと思う。
夕食は、回りに居酒屋がたくさんあったけれど、さすがに行く気になれず。スーパーで買った弁当と総菜で済ませて9時前に早々に床についた。
ここまでお読みいただいてありがとうございます!
人生、曇り時々晴れがいい。