2019年4月5日金曜日

PTA会長が語るPTA活動を10倍楽しくする方法3 PTAって?

子どもが通う小学校のPTA会長になってしまった筆者が、PTA活動を10倍楽しくする方法を語るシリーズ第3弾。今回は入学式の挨拶についてです。

4月は入学式の季節です。入学式と言えば、PTA会長としての初仕事、来賓としての挨拶があります。今回は入学式の挨拶について深掘りしてみます。



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1.入学式の挨拶
2.式辞と祝辞
3.紙に書く?
4.何を伝えるか。


1.入学式の挨拶

4月から始まるPTA会長としてのお仕事。様々な会合に出たり、行事のたびに挨拶をしたりするわけですが、入学式の挨拶と言えば、一年で一番最初にある公式のお仕事です。この春に1年生になった子どもたち、2年生から6年生のお兄さん、お姉さん、保護者、学校の先生、来賓としてきている地域の方々―。様々な人がそのお話を聞苦ことになります。

何をお話しすればいいのか―。
僕もそうでしたが、悩まれるPTA会長さんも多いと思います。
そこで、ネットで「入学式 PTA会長 挨拶」と検索してみたら、出るわ出るわ。すごい数の挨拶例文がヒットしました。

ついでに本屋さんにも行ってみました。そしたらそこにもきちんと挨拶の例文集が販売されていました。中には、「明日でも間に合う挨拶例文集」なんてキャッチコピーがついていたものもあってびっくりしました。

うちの小学校では、歴代の会長さんたちがお話ししてきた内容が引き継がれていますので、挨拶のテンプレートがあります。こういうものを活用して上手に挨拶する内容を績みたてたいと思います。


2.式辞と祝辞

この役職を頂くまで、この言葉の意味の違いを考えたことはありませんでした。実は全然意味が違うんです。

式辞とは、入学式や卒業式など、学校の公式の行事で校長先生がお話する挨拶のこと。
そして、祝辞とは、来賓(PTA会長は来賓の一人)が式に際して述べる御祝いの言葉。

実は、歴代のPTA会長の挨拶には、「・・・・・・。これで式辞といたします。」との
文章が。これ、知らない人は完全にスルーしてしまいますが、知っている人が聞くとかなり恥ずかしいことになります。注意したいですね。


3.紙に書く?

ここは悩みどころでした。実は、このブログでも紹介した元アップルジャパン社長、山元賢治さんの講演会では、「人前で挨拶をするときに紙を見て話すのは日本人だけ」とお話されていました。

https://communica.co.jp/

このお話が無くても、昔所属していたJCでは1時間に及ぶ挨拶でも一度も紙を見ることなくお話することが求められていましたし、海外の要人の方たちも絶対に紙を見たりはしませんでした。このため、自分も挨拶をするときは挨拶原稿を読み上げるスタイルは絶対にとるまいと思っていました。

でも、ネットで調べたところ、学校には公文書保存義務というのがあって、たとえ来賓の挨拶といえど公文書なので保存する必要があるという記事がありました。そのため、挨拶原稿を読み上げるか否かに関しては、挨拶原稿を読み上げた上で、原稿を壇上に置いてくるべきとの意見が圧倒的に多くみられました。

それも確かに一理ある話です。このため、どうするか迷いました。


両方の意見を天秤にかけて、今回僕は原稿を書かない方を選びました。

理由としては、やはり原稿を読み上げるだけでは聞く人に言葉が届かないと考えたことが一つ。
学校という子供たちに限らず親も成長していく場で、原稿を読み上げるだけの自分が成長できるとは思えないこと。緊張しても・・・逆に緊張するからこそ自分自身の成長につながると考えたことが一つ。
そして、最後にグローバル化がより一層進む未来を生きる子供たちに、グローバルスタンダード(人前で挨拶するときに紙を見ない)で物事に取り組んでいる父親の背中を見せたいと考えたため。この3つの理由から原稿を書かないで挨拶することを選びました。


4.何を伝えるか。

その上で、何を伝えるかです。

新1年生には、おめでとうと小学校の楽しさを伝えること。
2年生以上の児童には、新しい仲間をよろしくねとお願いすること。
保護者には、子供の成長を見守るためにPTAを上手に利用してほしいというメッセージ。
地域の人たちには、これまで同様子供たちを見守ってほしいということ。
そして学校の先生には子供たちのことをよろしくお願いしますと伝えること。

これらのメッセージをなるべく短く、優しい言葉でお話したいと思います。

でも・・・・・・あ~~~。今から緊張してきた・・・。



ここまでお読みいただき、ありがとうございます!

人生、曇り時々晴れがいい。

2019年4月4日木曜日

F1バーレーングランプリに学ぶ「やるべきことにフォーカスすることの大切さ」

今日はこのブログではこれまで一度も触れてこなかった自動車レースのF1についてです。

2019年F1グランプリ第2戦、バーレーングランプリでは、フェラーリの新人ドライバー、シャルル・ルクレールがトップを独走するも、残り10周となってエンジンに異常が発生。1周5秒以上もペースが落ちたことから後続に次々と抜かれるも、運よく残り2周でセーフティーカーが入ることで3位表彰台を確保しました。一方、レースペースではフェラーリに劣ったメルセデスのルイス・ハミルトンが優勝しました。

このレースでは、思うようにならない現状にも感情的にならず、自分のやるべきことに集中した者に結果がついてきました。一方で、ままならない状況にフラストレーションを募らせたセバスチャン・ベッテルは、ワールドチャンピオンに4回もなったとは思えないほどの凡ミスで後退。本来なら優勝できたかもしれないのに5位に終わりました。



1.F1について
2.2019年の状況
3.レース展開
4.やるべきことにフォーカスすることの大切さ


1.F1について

フォーミュラ1、略してF1は、言わずと知れた自動車レースの最高峰です。1950年に始まり、1980年台にはホンダがマクラーレンと組んだ「マクラーレン・ホンダ」が
全17戦中16勝という圧勝劇を展開。さらに悲運の貴公子、アイルトン・セナなどの魅力あふれるドライバーが話題となり、日本には一大F1ブームが沸き起こりました。

しかし、その頃の僕はF1には全く興味がなく・・・。回りの車好きがF1の話題をしていても全然ついていくことができませんでした。

そんな僕に転機が訪れたのが1998年。大学生の時に留学したイギリスで、現地の友達から熱烈に勧められたことです。当時は車に乗るようになり、また、グランツーリスモをプレイしてたこともあり、車やレースについて興味・関心が高かった上、イギリスでは日常的に地上波で自動車レースを放送していました。

このため、1999年シーズンから熱心にF1を見るようになり、その後、地上波での中継がなくなり、さらにBSでの無料放送がなくなってCSでの有料放送になっても毎レース見続けているF1ファンです。

観戦を始めたころは、ミカ・ハッキネンが大好きで、マクラーレン・メルセデスを応援。フェラーリのミハエル・シューマッハとのバトルに熱くなりました。

その後、同じフィンランド人ドライバーのキミ・ライコネンを応援。2007年の大逆転でのワールドチャンピオンに興奮しました。

昨シーズンもテレビですけど全戦を観戦。この20年に渡る観戦歴は、平均年20レースとして400戦を観戦してきた計算になります。



2.2019年の状況

さて、そんなF1は年によって強いチームが次々と入れ替わり、2019年はシーズン開始前のテストでは、フェラーリが好調。過去5年に渡って最強だったメルセデスが1歩遅れているのではないかと言われていました。

また、去年トロロッソと組んでいたホンダが、今年はレッドブルにもパワーユニット(PU)を供給。トップチームと組んだことで優勝の期待が非常に高まっています。開幕のオーストラリアグランプリでは、マックス・フェルスタッペンがいきなり3位に入賞。ホンダ参戦第3期で初の表彰台を獲得しました。

一方、開幕前にはトップとみられていたフェラーリは、第1戦ではベッテルが4位でルクレールが5位。なんと表彰台も逃す結果になってしまいました。

このため、逆襲を誓ってこの2週間の準備を進めてきたフェラーリ。中東のバーレーンで行われた第2戦では、フリー走行から1、2を独占。予選でもルクレールがトップでベッテルが2位とフロントロー獲得していました。


3.レース展開

夜に行われた決勝レース。
ルクレールは、スタートではベッテルに比べて反応が遅いように感じたが、リプレイを見るとどうやら2速→3速→4速の加速が鈍かったみたい。すぐに2番手ベッテルに並ばれると、車をアウトに振って1コーナーへ。

ベッテルとの無理な争いはせずにすっと引くところはすごい。F1デビューしたばっかりの頃のハミルトンや、フェルスタッペンナラここで突っ張っていきなりリタイヤとかなってたのに。

逆にボッタスにも交わされ、3番手まで落ちてしまうけれど、何とかハミルトンの猛攻は抑えきって1周目を終えると、すぐさま2番手ボッタスに襲い掛かります。

中継のカメラも捉えきれていない2周目の1コーナーでボッタスに仕掛けると、続く2コーナーでボッタスを交わして2番手に浮上。そこからじわじわとトップベッテルに迫ると、6週目の1コーナーで、インを差さずにアウトから安全にベッテルを交わすとトップに躍り出ました。

この後は、至極冷静な走りで順調に後続とのギャップを築いていくと、1回目のピットストップ、2回目のストップもトラブルなく万全の状態でトップ独走。中継のカメラも映さなくなる万全の走りを展開です。まるで何度も優勝しているかのような安定の走りを展開します。

一方、ルクレールにトップを奪われたベッテル。レース後のインタビューでは車のバランスが悪かったと話していたけれど、なかなかペースが上げられない。とはいえ、後ろのハミルトンとのギャップは十分なはず。

しかし、2回目のピットインのタイミングでハミルトンがアンダーカットを仕掛け猛追。それまでのタイヤの摩耗に苦しんでいたのとは別人のような走りでベッテルに迫ります。2度目のピットストップを終えたばかりのベッテルの背後につくと、ゆさぶりをかけて熾烈なバトルを展開。

すると、焦ったのかベッテルはサイドバイサイドから単独でスピン!一気に順位を10番手まで落としてしまいます。正直、ベッテルのタイヤはハミルトンに比べて新しく、まだ十分に熱も入っていなかった可能性があるので、ここは焦らずとも良かったのに。

レース後半まで我慢していれば、飛ばしていたハミルトンはタイヤの摩耗に苦しんでペースが落ちたはずなので、そこでじっくりと勝負ができたはず。なんといってもこのレースのフェラーリは直線でかなりメルセデスより速かったし、DRSの効果がものすごく大きかったので、焦らずじっくりと走っていればハミルトンの前でゴールできたと誰もが思うレースでした。

フェラーリの1,2フィニッシュが無くなった・・・と思っていたレースはここから思いがけない展開を見せます。残り10周のタイミングでルクレールのエンジンに異常が発生。それまでより1周で5秒も遅くなってしまいます。6気筒あるエンジンの1気筒がうまく燃えていなかったみたいで、最高速も60km位遅くなり、残り数周のところでハミルトンが申し訳なさそうに抜いてトップに。

さらに3番手ボッタスにも抜かれ、このままいくと4位フェルスタッペンにも残り2周のタイミングで抜かれそう。せっかくの初優勝が目前に迫っていたのに、表彰台も逃してしまうかー。と思った先に、もう一つのドラマが。

ルノーの2台がトラブルで緊急ストップしてしまいます。この2台の撤去の為、セーフティーカーが出て追い抜き禁止に。このままチェッカーフラッグを迎え、何とか3位でゴールしたのでした。



4.やるべきことにフォーカスすることの大切さ

まさかの展開が何度も起きた今回のレース。そこで明暗を分けたのは、自分のやるべきことにフォーカスし続けた人とそうでなかった人との差でした。

優勝したハミルトンは運が良かった?もちろんルクレールのミスは運の部分ですが、それを言えば2番手を走っていたベッテルにもチャンスがあったはずです。今回のレース、メルセデス2台のペースはフェラーリの2台と比べて明らかに遅かったです。

にもかかわらずベッテルをパスできたのは、勝負のポイントを決め周到に準備していたから。1回目のピットストップを終え、第2スティントを走っていた時、ハミルトンはタイヤの摩耗に苦しみペースが上げられない中、無理な走りをやめ我慢のレースをしていました。3年前、ニコ・ロズベルグとタイトルを争っていたころにはタイヤがきつくなるとすぐに無線で泣き言を言っていたのがウソのようです。

そして、2回目のピットストップで勝負に出ます。アンダーカットを仕掛けると、第3スティントの後半にペースが落ちるリスクを取ってプッシュを続けます。反応したベッテルもピットに飛び込みタイヤ交換をするものの、予選並みの猛プッシュをしたハミルトンはベッテルの背後につくとバトルを仕掛けます。

ハミルトンにすればここで何としても前に出て、あとは何とか抑えきって2位を目指す―。これがこのレースで最大限得られる成果と考えていたことでしょう。2位を目指して最善と思われることをする。我慢と集中。

一方のベッテルはこの週末、ルクレールにポールも取られ、レースでも差をつけられてフラストレーションがたまっていたんでしょう。冷静に考えればたとえ一度抜かれてもレース後半に勝負できることがわかっていたのに、考えられないようなところで単独のスピンをしてしまいます。去年トップを独走していたのに単独で飛び出してリタイヤしたのと同じような自滅。

自分のレースに集中することよりも、対ルクレール、対ハミルトンと、他人との比較で心を乱し、するべきことにフォーカスしきれなかったからこそのミスだったと思います。

そして、悲運のルクレール。確かに、トップを独走していてのトラブルは不運としか言いようがありませんが、そこでも心を乱すことなく、ピットと何度も無線でやり取りを行い、自分にできる最善のレースを展開します。ハミルトンに抜かれる時もボッタスに抜かれる時も、無駄なバトル、無駄な抵抗を一切せず、すぐに後ろについてスリップに入り少しでもペースを上げようとする走りを続けていました。

その努力があったからこそ、ルノーのトラブルでセーフティーカ―が出た時、フェルスタッペンに前にいられました。無駄なバトルをしてペースが落ちていたら、この日は表彰台にも登れなかったはずです。

日々、僕らが仕事をしている上でも、自分ではどうにもならない不運や、限られたリソースしか与えられないのに大きな成果を求められることが多々あります。この時、状況に対する不満を述べ続けているか、限られた状況の中でも最善を尽くしているかで、最終的な成果が大きく変わってきます。こうしたことを実感したことがある人は多いと思います。

会社の上司がダメだ。お得意先がわがままだ。不満を述べる理由には事欠きません。けれど、そうした中でも自分のできることは何かを常に考え、考えられる限り最善の努力を続けることの大切さ。

明暗を分けた今回のレースで、21歳のルクレールの走りに勉強させられました。
残念だったけど、初表彰台おめでとうルクレール。フェラーリのことは一度も応援したことが無かったけれど、君のことは応援したいと思ったよ。次のレースでの優勝を願っています。


ここまでお読みいただき、ありがとうございます!

人生、曇り時々晴れがいい。

2019年3月27日水曜日

今年も皆生大会に申し込みました!

去年悔しい思いをした全日本トライアスロン皆生大会。

今年もエントリーしました。




いや、実は出るか出ないかは相当迷いました。なんといってもエントリーフィーだけでも4万円(mspoの手数料含む)、往復のガソリン代が約1万5000円、高速代が往復で1万5000円。宿泊費その他諸々で結果10万円はかかります。

さらにネックになるのは、前日の開会式に出なければいけないので、金曜日には移動をしておかないといけないことです。木曜日中に準備を終え、金曜日に移動。土曜日の開会式に参加して日曜日にレース。そして、月曜日にまたも1000kmを移動して帰る必要があります。途中下道を走ることになるので、15時間くらいかかります。

これだけの日程を確保することは、現在の仕事の状況を考えるとかなり厳しい。

それでもやはり、去年の悔しさをここで晴らしたいという思い。そして、目標とするレースがなくなるとなかなか走ることがなくなってしまうため、再びせり出してきたお腹を引っ込める必要に迫られ、レースエントリーしました。

今後は審査があるということで、5月上旬に審査結果が発表になります。去年だとゴールデンウィークがあけたころに参加承認のメールが来ていました。

果たして今年は承認されるのか。

トレーニングを続けながら、参加承認の連絡が来る日を待ちたいと思います。



ここまでお読みいただき、ありがとうございます!

人生、曇り時々晴れがいい。

2019年3月11日月曜日

薪ストーブのメリットとデメリット13 原木を貰いました。

薪ストーブ歴10年の筆者が、雪国山形の住宅街で薪ストーブを使って分かったメリットとデメリットをお伝えするシリーズの第13弾。

きのう、親戚の果樹農家の方から、リンゴの原木を大量にいただきました。その量、軽トラで11台分!そこで今回は原木を貰うことについて考えます。


1.原木って?
2.リンゴの原木軽トラ11台分貰いました。
3.情報発信
4.いつもいいばかりではない



1.原木って?

薪ストーブの燃料は言わずと知れた薪です。では、その薪の原材料は何でしょうか?
そんなの「木」に決まっているじゃない。と思ったあなた、正解です。

ただ、その「木」は色々なカタチ、大きさをしています。広葉樹や針葉樹など、分類としての違いのほか、スギやケヤキ、ナラなど、木の種類としての違いもあります。

そして、幹や枝、葉など、木の部位によっての違いもあります。

色々な違いがありますが、これらをひっくるめて、切り倒した木で薪の原料になるものを総称して「原木」と言います。よく原木というと、太い幹の部分が切り倒されているものをイメージされるかと思いますが、色々な部分があります。


2.リンゴの原木軽トラ11台分貰いました。

きのう、親戚の方から頂いたリンゴの原木。ちょうど剪定枝の片付けをしていた時に、親戚の方が「リンゴの木を倒したから薪に使ってくれ」とやってきました。
軽トラからリンゴの原木、しかも玉切りしてあるものを積み下ろしてくださったので、「ありがとうございます」なんてお礼を述べていたら、1時間後にまた来ました。

「いやいや、2往復してもらうなんてすみません。もしかしてもう少しあるんですか?」と聞いたら、
「あと10台分くらいはあるかもな・・・」とのお話し。
「10台!そんなの一人じゃ運べないですよ!私も車出します!」ということで、急きょ原木運びが始まりました。

リンゴの木を軽トラに満載市、幌をかけて運びます。ちょうどこんな感じ。



我が家の軽トラは、購入して5年目となる今月車検なのですが、走行距離はまだ1800km。まあ、ほとんど出歩かないから走行距離は少ないのですが、無ければ無いで困るので使っています。

親戚のおじさんと2台体制で、それぞれ満載にして運ぶこと5往復。日も傾きかけた5時過ぎにようやくすべての木を運び終わりました。


すさまじい量になりました。1回に200kg積載して走ったとしても2トンです。軽トラ1台で1棚分以上は運べるので、15棚分くらいにはなったでしょうか。ちなみに右上の写真は、去年11月に造園屋さんからもらった樫の木の原木です。


3.情報発信

これだけの量の木を貰った私の方は大変ありがたいのですが、これだけの量の原木、薪ストーブでもない限り、産廃業者に持って行って燃やしてもらうとなると、相当な金額になるでしょうし、産廃まで運ぶ手間もかかります。双方にとってメリットがある、ウィンウィンなやり取りでした。

こうした形で、薪の材料を頂くケースというのは、毎年のようにおこります。それというのも、私がいつも「薪ストーブを使ってるんですけと、薪の原料が無くて・・・」とか、「薪ストーブってすごくいいですよ~」なんてことを、あちらこちらで話しているからです。

常に発信し続けていることで、徐々に「私=薪を必要としている人」との認識が出来上がり、今回の親戚の方のように、木を切り倒した果樹農家の方が持ってきて下さることや、雪囲いなどで使っていた木や杭が古くなったので薪にしてくれと持ってきて下さる方が増えました。

機会があれば情報を発信し、さらに、どんな木でもありがたくいただく。そうしたことを10年積み重ねてようやく、色々な方から原木を頂くことができるようになりました。


4.いつもいいばかりでない

こんなことを書くと、いいことばかりのように見えるかもしれませんが、いつもいいばかりではありません。

去年、原木を持って行ってくれと言われた木は、切り倒してから3年が経過していて、しかも畑で雨ざらしだったためにボロボロに朽ちてしまっていました。

「せっかくのお話なのですが、これはもう運ぶ先からボロボロと崩れてくるので、いただけません」とお話ししたところ、「せっかく好意で言っているのに選り好みして」と、非常にご立腹で、依頼連絡がつかなくなってしまいました。

薪ストーブを使っていない方からすれば、木であればなんでもいいと思っても仕方がありません。私も針葉樹だろうと広葉樹だろうと気にしないのですが、半分土に帰っていたり、虫がうじゃうじゃしているような木を家の中に入れたいとは思いません。

こうしたときはお断りをすることになりますが、お断りをすると決まって嫌な顔をされます。いやな顔をされると、私も嫌な気分になります。どうやればうまくお断りできるのか考え続けていますが、まだいい方法が思いつきません。誰か思いつく方いらっしゃれば教えていただきたいです。

ここが、原木を頂く場合のデメリットとなります。薪の原木一つで人間関係が崩れてしまうというのは割に合わないのですが、こんなこと一つでなくなってしまう関係しか築けていなかったという証拠かもしれません。自分の人間関係の築き方が果たしてどうだったのかと自問することばかりです。

ここまでお読みいただき、ありがとうございます!

人生、曇り時々晴れがいい。



2019年3月4日月曜日

薪ストーブのメリットとデメリット12 剪定枝の片付けをする季節になりました。

薪ストーブ歴10年の筆者が、雪国山形の住宅街で薪ストーブを使って分かったメリットとデメリットをお伝えするシリーズの第12弾。

今年は何だかすごく春が早いみたいで、もう、田んぼや畑からは雪がなくなってしまいました。今日は剪定枝の片付けをしていました。そこで今回は、剪定枝の片付けについてお話しします。畑持っていない人も必読の内容になるよう努力します。


1.剪定とは
2.剪定枝の片付け
3.もう一度言います。焚きつけ必要性について。
4.腱鞘炎には気を付けて


1.剪定とは

剪定は、木をしっかりと成長させるために、木の枝の一部を切り落とすものです。春になって葉っぱが出てきたときに、密集しすぎてすべての葉っぱに太陽の光が当たらなくならないように、間引くことですね。

通常は、1月~3月上旬にかけて行われ、雪が解けた3月中旬以降にこの枝を片付ける作業が待っています。

ただ、今年は雪解けが非常に早いので、3月に入ったばかりだというのに、剪定枝の片付け作業を始めることになりました。

我が家は、元々が専業農家だったということもありまして、自家消費用とはいえ10本ほどの木があります。リンゴやナシ、柿にさくらんぼ等々。これらの剪定枝は、とっても使い勝手の良い焚きつけになります。


2.剪定枝の片付け

剪定枝は大きなものですと、腕くらいの太さの枝を切り落としています。その場合は、太枝から生えた細い枝を一つ一つ落としていく必要があります。この細い枝も、剪定ばさみで切り落とせる程度の太さのものから、鋸が必要なものまで様々です。

このため、太い順にひとつひとつ処理していくわけですが、時々変なテンションがかかった枝があると「バシッ」っと顔に当たったりして痛い思いをすることがあります。

目に入ると大変なので、必ずサングラスか防塵メガネをかけています。
また、枝を切り落とした後の鋸の刃が勢い余って指に当たって切ったこともあります。

これらの事故に気を付けながら作業を進めるわけですが、この作業、実に地味です。しかも、結構な本数があるため、1日ではとても終わりません。

ただ、筆者はこうした地味~な単純作業が意外と好きでして、まったく苦にならずに作業を進めていっています。冬の間使う剪定枝がこれで出来上がると思えばねぇ。

この剪定枝、それぞれを切り離していって、太さも長さもバラバラの枝がたくさん出ます。これを集めて束にします。細い枝は短いものもあるので、余計な枝が地面に落ちていないか、きっちり探し出して束にします。

この束を、我が家では長さ35センチに統一して一本一本切りそろえていきます。切りそろえるには、枝切り機という道具を使いますが、その昔は一本一本剪定ばさみで処理していました。

それをちょうど一束くらいの量でひとくくりにします。このひとくくりの剪定枝で大体2週間~3週間くらい焚きつけとして使えます。我が家はこの束を大体毎年15くらい作ります。


3.もう一度言います。焚きつけ必要性について。

過去の記事でも記載しましたが、焚きつけは重要です。これが無ければ火は起きません。
ガスバーナーで強引に火をつけるなら別ですが、小さい炎を大きく育てていくことも、薪ストーブの楽しみの一つです。

このための焚きつけ作り(=我が家では剪定枝の片付け)なのですが、この焚きつけが無くて困っている人がかなりいます。薪ストーブを導入する前には、ここまで気が回らないからでしょう。しかも、ストーブ屋さんも薪なら販売できますが、焚きつけは安い割には手間が非常にかかるのであまり販売していません。

焚きつけの準備は大丈夫ですか?といった問いかけをしっかりとしてくれるストーブ業者さんは、お客さんの薪ストーブライフをトータルで考えてくれている人です。一方で、何の問いかけや提案もない業者さんは、売ることだけを考えているのかもしれません。


4.腱鞘炎には気を付けて

この剪定枝の片付け、「農家じゃないからすることないよ」と思われるかもしれませんが、農家に手伝いに行った代わりに処理した枝を分けてもらって帰ることもできます。

大都市にお住まいで、車をお持ちでないなら別ですが、地方都市に住んでいて車があるなら、ぜひ、こうした作業を体験してみてください。

苦労して作った枝や薪を燃やす炎は、とっても愛おしいものです。

ただ、腱鞘炎には気を付けてください。一日中剪定ばさみを使い続けると、握力がなくなってきます。欲をかかずにほどほどに頑張ることが大切です。


ここまでお読みいただき、ありがとうございます!

人生、曇り時々晴れがいい。



2019年3月1日金曜日

東根さくらんぼマラソンにエントリーしました。

今年のレース関係、初のエントリーです。
6月2日に開催される「果樹王国ひがしね さくらんぼマラソン大会」にエントリーしました。
大会公式HPはこちら

去年はエントリーはしたものの、期限まで支払いするのを忘れてて結局参加できずにいたので、2年越しのエントリー成功です。いや、恥ずかしいお話しなのですが。

この大会は、山形県内のスポーツイベントの中で最も多い1万2000人が定員のマラソン大会。今年で18回目を迎えます。

元々「さくらんぼマラソン」の名前は、寒河江市で開催されていた「”さがえ”さくらんぼマラソン大会」が最初です。こちらは今年43回目を迎える歴史ある大会なのですが、全てのカテゴリーの定員合計が4000人。規模としては圧倒的に東根に負けています。

そのため、今では「寒河江の」さくらんぼマラソン大会であることをわかってもらうために、あえて「”さがえ”」と表記することにまでなっています。公式HPも去年のまま。調べてみたら、スポーツエントリーではエントリーを募集しているので、今年も大会はあるようですが、本家本元のさくらんぼマラソン大会としては寂しい状況になっています。

かくいう僕も東根の大会にエントリーしたわけですしね。

東根市と寒河江市は、「さくらんぼ」を巡ってのライバル関係が有名な話です。方や「佐藤錦発祥の地」、方や「さくらんぼの生産量1位」。

どっちがどっちだったか忘れましたが、とにかく「さくらんぼ」を巡っては火花を散らす両市ですが、マラソン大会の運営に関しては、東根市に軍配が上がっているようです。

でもこれって、ロケーションの差だよね・・・。陸上自衛隊第六師団を擁する東根のさくらんぼマラソンは、自衛隊の広大な敷地を全面的に活用して、1万2000人を収容するだけの駐車場を確保。なるべく車で来ないようにとか、乗り合いで来てほしいと呼び掛けはするものの、これだけの台数の車を収容できる場所は、なかなか他にはありません。

一方の寒河江市の方は、市内の中心部を走るので駐車場と交通規制が大変ですし。


さて、”東根”のさくらんぼマラソンにエントリーするのは、今年で3回目です。初挑戦は2009年。初挑戦=初ハーフでした。

この時は、前半は1km5分半くらいのペースでずっと走れていたのですが、18kmを過ぎたあたりで左膝が痛くなり(ランナー膝っていうのですかね?)、ペースダウン。

機械の油がきれて、ギコギコ音がするような感じで膝が動かなくなり、歩くことしかできず。残り3kmに30分以上かかり、2時間12分でゴールしたのを覚えています。

これは完全に練習不足が原因との反省のもと、翌2010年には練習を強化。さらにさくらんぼマラソンの4週間前にも別のハーフマラソン大会に参加。さらに2週間前には飯豊グランフォンド飯豊で160kmのグランフォンドを実施して、本人的にはかなり準備万端の状態で参加。

結果は1時間52分。秒までは覚えていませんが、こちらが今のところ僕のハーフマラソンのベストタイムになっています。

なお、この年は、2週間後に参加した本命のおしんレースで、最後のランの途中でふくらはぎに肉離れをしてしまいDNF。十分な練習ができるだけの体作りができていなかったことが反省となりました。

さて、今回はそれから9年ぶりの参加。目指すはもちろん自己ベスト更新ですが、前回参加したときは34歳。今年参加すれべ43歳。奇しくも3と4で表記される年齢となりますが、体力的には全然ベースが異なります。

とはいえ、冬の間サボっていたこともあるので、昨日は久々にランの練習を実施。とはいえ、たった5kmのジョグですが、これでも結構なダメージがありました。

まさかの足裏に豆ができるとか(どんだけ走っていなかったんだよ)、膝上の四頭筋がバリバリに張るとか、シンスプリントが痛くなるとか。

思い知ったのは43歳の体の現実です。


今年の山形は例年になく暖かい冬になっていて、雪も全然なくなったので、これから少しずつペースを上げて大会に合わせていきたいと思います。

皆生をどうするかもあるしね。


ここまでお読みいただき、ありがとうございます!

人生、曇り時々晴れがいい。

2019年2月28日木曜日

薪ストーブのメリットとデメリット11 斧について

薪ストーブ歴10年の筆者が、雪国山形の住宅街で薪ストーブを使って分かったメリットとデメリットをお伝えするシリーズの第11弾。

今回の話題は斧についてです。


1.斧とは
2.選び方
3.気を付けて!
4.楽しく薪割りをするために


1.斧とは

斧は非常に歴史のある道具です。誕生したのは石器時代と言われています。確かに歴史の教科書にも打製石器の斧の写真やイラストが掲載されていましたよね。

武器としても使われていましたが、元々は斧は木を切り倒したり、枝をはらったりするのに使われていました。のこぎりが発明されるまでは、斧で木を切り倒していたそうです。

物語では、良く木こりが筋骨隆々で描かれていますが、大きな木を斧一本で切り倒すとなると、そういう体になりますよね。ちなみに、のこぎりはチェーンソーの発明により、その役目を終えています。


2.選び方

ところで、今回話題にするのは、もちろん薪割りに使う斧についてです。こちらは、メーカーさんにより、様々な種類の斧が販売されています。

僕が持っている斧は2本ですが、そのほかにも何本もの斧を試してきました。今回はそうした経験を踏まえて、斧の選び方をご説明します。

薪割りは、斧を薪にたたきつけて、その衝撃で割るわけですが、その衝撃力は、斧の重さ×斧を振るうスピードの二乗で計算されます。いわゆる運動エネルギーの計算式ですね。
K=1/2×質量×速度の二乗ですね。

簡単に言うと、重たい斧をすんごい速さで振り回すと、大きな力が生まれるので、薪を割りやすくなります・・・ということです。

なので、斧の重さが重くなればなるほど薪割りには有利になるので、マジックアックスのような、斧頭が4kgくらいあります。

これ、確かによく割れます。でも、こんなの振り回せる人そんなにいないですよ。まずもって女性でこれを使える人はほとんどいないですし、下手すると大けがしちゃいます。

男性でもかなりの力持ちでなければ、斧の重さを使って割るのが精いっぱいです。ま、もともとそういう斧なんですけどね。

でも、よく考えてください。質量×速度の二乗です。つまり、斧を振り回す速さがの方が、斧の重さよりも重要ということです。

そこで私が使っていておススメの斧が、グレンスフォッシュの「薪割り槌」です。斧の重さは2400g。僕が使って振るうにはちょうどいい重さです。反対側はハンマーになっているので、楔を使って薪割りをすることにも使えます。

これだとちょっと重い・・・という方には、ロング大型薪割りがおススメです。重さは1800g。

選び方で大事なのは、自由自在に振るうことができるかです。ネットでも販売されていますが、一度ショップで実物を見てから購入された方がいいです。


3.気をつけて!

なぜ自由自在に振るうことができることが大切か。

それは、注意して振るわないと斧頭が脛に当たってしまうからです。斧頭は、肩~腕~斧と続く円運動で動きます。そうするとどうなるか。

斧頭は脛に向ってきてしまいます。当たったら大けがです。きっと一生薪割りをやらなくなるでしょう。

そのため、斧をふるうときは、途中から下の地面に向けた直線運動に切り替えなければなりません。この切り替えを一連の動きの中で行わなければならないので、自由に振り回せる重さの斧を使う必要があります。

筋力のある人でしたら、重たい斧を使うことができますが、筋力が無い人は軽めの小さな斧を使うことをお勧めします。当たり前の話になってしまいますが・・・。


4.楽しく薪割りをするために

薪割りは重労働ですが、その分、薪棚に薪が積み上げられていくと幸せな気持ちになります。ぜひ、薪割りの楽しさを味わってみてください。

その薪割りを楽しくする方法、それは、最も手軽に上手に薪が割れることです。そのため、斧選びは慎重に行いましょう。多くの専門書やネットの記事が、おススメの斧を紹介しています。当記事も紹介しています。

しかし、僕にとってのベストな斧が、あなたにとってのベストとは限りません。あなたにとってのベストな斧を選ぶ基準が、自由に振り回せる重さ、長さの斧を選ぶことです。最終的にベストな形の斧が見つかればうれしいです。

それと、最後にもう一つ。斧の刃は包丁と違ってそれほど頻繁に研ぐことはありません。しかし、刃の切れ味は薪割りの精度に大きく関係します。ぜひ、定期的に刃を研ぐことをおススメします。


ここまでお読みいただき、ありがとうございます!

人生、曇り時々晴れがいい。