小学校のPTA会長に選出されてしまった筆者が、PTA活動を10倍楽しくする方法を見つけていくシリーズ。
2回目の今日は、役員選出についてです。
1.PTA役員
2.選出方法
3.交渉
4.きょうの良かった
1.PTA役員
そもそも、PTAの役員って何をするのでしょう。
簡単に言えば学校のPTA活動の段取りや準備を行うことになります。
学校によって活動の幅、熱心さ、大変さが異なりますので、役員=大変とはなりませんが、ほとんどの人のイメージは「PTA役員になる=面倒だ」となっています。
私たちの小学校では、各学年から13人(6年生だけ14人)の役員が選出されます。役員になると、文化部とか体育部など、専門部と呼ばれる部会に所属することになります。
それぞれの専門部には毎年同じような活動をしていて(体育部は運動会の運営の支援など)、担当の行事が近くなると役員同士が集まって準備を行います。
このほかに、学年行事と呼ばれる学年の活動が年1回あって、こちらの準備や運営を担当します。
このほかに、会長、副会長、監事などPTA活動全般を見る役員もいます。
2.選出方法
選出方法は、立候補と推薦の2つです。
毎年13人(6年生だけ14人)の役員が選出されますので、6年間では79人の人が役員になります。会長、副会長などの執行部も含めると80人以上になります。
私たちの小学校は、各学年が80人ちょっとなので、一人1回は何かの役員を担当することになります。
このため、「上の学年になると大変になる」という噂(事実ですが・・・)が広がり、下の学年の時は立候補が多く抽選になり、4年生以降になると極端に立候補が減ってしまう事態が起きています。
3.交渉
そのため、役員になってもらうためのお願いの電話をすることになります。
多くの場合は、今年度の役員の人が来年度の役員を決めるために電話をします。
そして交渉が始まります。
でもこの交渉、なかなかうまくいきません。
なぜか―。どうしたって「私のかわりにあなた来年役員やってください」というお願いになっちゃうからです。
その気持ち、良く分かります。そりゃそうですよね。
特に、6年生の時に会長になることが決まっている副会長の選出が一番難航します。その先数年間のPTA活動が約束されてしまうので、なかなか協力的な方が見つからず、苦労することになります。
私も今回、非常に多くのご家庭に電話しました。電話で名乗っただけで嫌そうな声で断られたことも何度もありました。
その理由は決まっています。「忙しくてとてもPTAなんかやってる余裕がないんです」。
そして、「引き受けてもなかなか行けなくて、皆に迷惑かかるから」です。
でも、うちの小学校のPTA活動、役員になっても学校に行かなきゃいけない回数はせいぜい7、8回。多くても10回ちょっとです。
平均すると月に1回あるかないか。
月に1回飲みに行くこともできないくらい忙しいですか?そんなに家を離れられないですか?
もちろん、下に乳幼児がいるうえに夫婦フルタイムで働いていて、しかも帰宅するのがきまって9時以降・・・なんてお宅もあると思います。物理的に無理なご家庭もあるでしょう。
でも、ほとんどの家では、「何とかしようと思えば何とかなる」レベルだと感じています。
それでも判で押したように断られる理由を考えてみると、そこにあるのは「知らない恐怖」という結論にいきつきました。
どれだけ忙しくなるか知らない。どんな面倒ごとを頼まれるかわからない。
安易に引き受けて、出来なかったらどうしよう。誰かに非難されるのだろうか?
誰かに迷惑かけてしまうのだろうか?
役員としての仕事の中身がわからないから、色々と悪い方向に考えて断りを入れるのではないでしょうか。
PTAに限らず、人は知らないこと、わからないことに恐怖を覚えます。死んだあとどうなるかわからないからこそ、死は究極の恐怖となります。
知ってさえいれば何でもないことも、知らないからこそ「何だかわからないから大変そう」となる。
上の子の時に役員を経験した人など、仕事の中身がわかっている人は簡単にOKしてくれますしね。
4.きょうの良かった
筆者の場合は、とある団体に所属し、会社とその団体の二足のわらじをはいていた時は、人格が崩壊しかけるほどの激務の中にいた経験があります。
そのため、少々大変なことが起きたとしても「あの時に比べたら大丈夫なはず」という変な自信がついてしまって、簡単に引き受けてしまいました。
そして、来年度の役員をお願いする電話をかけまくることになるのですが、その分、これまで顔と名前が一致しなかった保護者の方や、どの子の親なのかわからなかったお父さん、お母さんの名前がとてもよく分かるようになりました。
今まで、「あ~どうも~」なんて言ってたけど名前わからなかった人って多くありません?私はたくさんいたのですが、その人たちの名前がわかってとってもスッキリしました。
また、「電話大変ですね~」って言ってもらえることもたくさんあって、気遣ってもらえる喜びも感じられました。
こうした「知る」を積み重ねると、色々なことが簡単になってくるのかもしれません。
ここまでお読みいただき、ありがとうございます!
人生、曇り時々晴れがいい。
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