山形にこんな大物が来るとは―。
2月12日、元アップルジャパン社長で、現COMMUNICA代表の山本賢治さんの講演会が山形市で開かれたので、参加してきました。
1.山本さんて
2.主催したのは
3.知らないことを知らなかった
4.ちなみに調べました。
1.山本さんて
僕もプロフィールを見るまでは存じ上げていなかったんのですが、山本賢治さんは大学卒業後、日本IBMに入社。その後、外資系企業でキャリアアップを果たされ、42歳(?誕生日がわからないので41歳かも)の時にEMC日本法人副社長、43歳で日本オラクル専務、そして、45歳でアップルコンピュータのバイスプレジデント兼アップルコンピュータの日本法人社長を務められました。
何だかよくわからないけどすごい人なんだな・・・という経歴ですが、たぶん一番わかりやすい紹介が日本にiPhoneを持ってきた人ですね。きっと。
僕も会社の携帯はiPhoneを使っていますが(個人携帯はAndroidです。両方使えた方が色々な幅が広がると思って分けています)、このiPhoneの日本での販売が始まった時の販売元がアップルコンピュータ日本法人。その社長を45歳にして就任したのが、山本さんです。
今の僕とほぼ同じ年の頃に、一部上場企業の取締役を務め、スティーブ・ジョブズから直接誘われて社長に就任するなんて、世界中の人々の生活を変えた人の一人と言えるかもしれません。
そんな大物がわざわざ山形まで来て講演してくれる。しかも無料!仕事は現在ピークの忙しさだったのですが、これほどのチャンスはなかなか無いということで、無理やりスケジュールを空けて参加しました。
2.主催したのは
主催したのは山形青年会議所。良くこんな人を連れてこれたなと思ったけれど、聞けば最近は全国各地の青年会議所が山本さんの講演会を開催しているということで、その流れに乗ったのかも。
ただ、せっかくの講演会なのに、聴衆が少なすぎ。しかも、ほとんどが見知った顔ばかり。簡単に言うと会議所の現役メンバーとシニアと呼ばれるOBばかり。僕もその一人なので大きなことは言えないけれど、もっと情報発信に本気で取り組んで、会場を一杯にしてほしい。300人ちょっとの会場なんだから。
3.知らないことを知らなかった
さて、講演会は本当に強烈でした。語り口は優しい山本さんですが、世界をリードしてきた人の持つ「本物」の言葉の数々。心に突き刺さりました。
講演会に行くときにメモを持っていかないので(前は持って行ったんだけど、書いたところで見返したことが無いので、持っていくのをやめました)、覚えていたことだけを備忘録として記します。
まずわかったのは、「自分が知らないことを知らなかった」ということです。何のこと?と言われそうですが・・・。
山本さんが会場に問いかけた質問の一部です。
「日本のGDPが今いくらか知っていますか?」
「日本のGDPが今世界何位か知っていますか?」
「日本からアメリカに留学している人が何人いるか知っていますか?」
「日本に毎年の利益を1兆円以上上げている企業が何社あるか知っていますか?」
「インドネシアの人口を知っていますか?」
「日本の人口が世界何位か知っていますか?」
恥ずかしながら、1つも答えられませんでした。
山本さんはおっしゃっていました。
「恥ずかしがらなくて大丈夫ですよ。僕が国内で講演したときに、答えられた人ほとんどいないですから。そういう国民が大半でも回っているというのが日本なんです。でも世界の人々はそうではないんです」
世界でトップを走る企業にいる人たちで、上記を知らない人はいないそうです。というより、こうしたことがわからないということは、世界がいまどうなっているかを知らないということ。そして、山本さんに問いかけられるまでは、そうした「自分が知らない」ということすら「知らなかった」ということです。
これは強烈な気づきでした。
これでもそこそこ世の中にアンテナを張り、言葉を使い、様々な発信をすることを仕事としてきたのに、それは「本物」の人の中に入れば、「まがい物」でしかなかったということです。その気づきを得られただけでも、講演会に参加してよかったと感じました。
4.ちなみに調べました。
恥ずかしかったので、上記の問いに関してすべて調べました。講演会の中でもきちんとお話されていたのですが、なんせメモ取らなかったので、数字が正確でないといけないので。
日本のGDPは、「世界の経済・統計 情報サイト」によりますと、4兆8730億USドル。1ドル109円とすると5311兆5700億円ということになります。
現在は中国に抜かれて世界第3位。数年前に中国に抜かれたというニュースを見ていたけれど、今調べてびっくりしました。中国のGDPは12兆140億USドル。
もう日本の3倍に達しようとしています。
なお、世界1位はアメリカ。1990年ごろは日本もアメリカに肉薄していましたが、今やアメリカのGDPは19兆4850億USドル。様々な問題が報じられる中ですが、順調に伸ばしていて、今では日本の4倍以上になっています。
続いて、アメリカに留学している人数について。
日本は今何位だと思いますか?なんと9位です。1万9090人。
ちなみに、日本より上位の国々を見ていきますと、
8位 ブラジル 1万9370人
7位 台湾 2万1127人
6位 ベトナム 2万1403人
5位 カナダ 2万6973人
4位 韓国 6万1007人
3位 サウジアラビア 6万1287人
2位 インド 16万5918人
1位 中国 32万8547人
※ビジネスインサイダーさんの2017年の記事を参考。
同じアジアの台湾や韓国に大きく溝をあけられている上、トップの中国からは大差をつけられています。
中国の人口は日本の10倍いますが、それでもアメリカに留学している人は15倍以上いるわけで・・・。こうした数字を見るだけでも、日本がいかに内弁慶で、しかもアジアに対して上から目線なのにいつの間にか追い抜かれてしまっている現状が見て取れます。
次に営業利益が1兆円以上の企業について。
山本さんは長くトヨタ1社だけで、先日ようやくソフトバンクが1兆円に達し、2社になったとおっしゃっていましたが、Ulletのまとめを参考にしますと、当期純利益が1兆円を超えているのは、トヨタ2.4兆円。三菱UFJフィナンシャルグループ1兆円。本田技研1兆円。ソフトバンク1兆円と4社ランクインしていました。
僕個人としては、1年前まで身売りになるかもと盛んに報道されていた東芝の8040億円にびっくりです。株買っとけばよかった・・・。
最後にインドネシアの人口と合わせて、日本の人口が世界何位なのかについて。
外務省が発表している2017年の国別の人口ランキングによりますと、
1 中華人民共和国(中国) 13億8639万
2 インド 13億3918万
3 アメリカ合衆国(米国) 3億2571万
4 インドネシア 2億6399万
5 ブラジル 2億928万
6 パキスタン 1億9701万
7 ナイジェリア 1億9088万
8 バングラデシュ 1億6466万
9 ロシア 1億4449万
10 メキシコ 1億2916万
11 日本 1億2678万
インドネシアは世界4位。日本の2倍以上です。そして日本はついにメキシコにも抜かれて11位でした。インドネシアの人口が増えていることや、メキシコシティの人口増加率が非常に高いことは聞いていたのですが、実際に数字を見てみると驚きといくつかの気づきがありました。
僕が学校で勉強していたころは、インドの人口は9億人くらいだったはずだけど、もうすぐ中国を抜いて世界1位になりそうなこと。今年か来年のニュースで流れるでしょう。
上位10か国のうち、半分の5か国がアジアの国々であること。中国を除き人口増加が著しいので、やはり、アジアの商圏は今後も成長が期待できるのでしょう。
今回は、山本さんのお話の中でも、導入部分についてのポストになります。
本筋の話は長くなったので、また次回に。
ここまでお読みいただき、ありがとうございます!
人生、曇り時々晴れがいい。
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