2019年2月5日火曜日

皆生大会惨敗の記録~初心者がロングの大会で失敗しないために~㉕

初めて出場したロングのレース「全日本トライアスロン皆生大会」の失敗をたどる記録㉕



皆生大会の総括②バイク

ランが途中失格となってしまったため、大会当日最も長い時間を過ごしたバイク。その分、補給、暑さ対策など学びがたくさんあった。

まず、補給に関して。

ロングのレースに限らず、バイクの練習の時も補給は必須。2時間で50km~60km走る程度の練習なら特になくてもいいのかもしれないけれど、100kmを超えるロングライドを補給なしでやることは難しい。ハンガーノックになってしまってはレースを途中で断念しなければならなくなる。

一方で、補給しすぎると胃に来るのも確か。レースの途中で気持ち悪くなり、ペースを上げられなかったという人も多いと思う。

では、どの程度の量が適正量なのか。

これは、その人の体重と年齢、性別によっても変わってくるんだと思うんだけど、体重75kgの自分としては、30分にジェル1個というのが最適だった。

ジェルも色々な種類があるけれど、エネルギー補給系の場合は大体1袋120kcalくらいだと思う。1時間で2つとして240kcal。糖換算で34g。

僕はバイクに7時間かかったので、ちょうど14袋、1680kcal摂取したことになる。

この補給量は、実際に走っている際に消費しているエネルギーに比べるとかなり少ない。バイクによる消費カロリーは諸説あって正直よくわからないけれど、仮に1kmあたり15kcal消費したとしてもバイクパート全体では2100kcalは消費していた計算だ。

さらに、あの暑さとアップダウンが厳しいコースの状況を考えると、3000kcal程度は消費していたと思う。そうすると半分ちょっとしか補給できていないことになる。

しかし、エイドステーションでは毎回バナナやスイカ、レモンなどの果物を口にしていたこと。さらに、スポーツドリンクに含まれている糖質も計算すると、2000kcal以上は摂取できていたはず(このあたり、思い込みばかりなので正確性が欠けています。目安と思ってください)。

この摂取量、いやいや少なすぎるでしょうとおっしゃる方もたくさんいると思う。けれど、この摂取量で一度もハンガーノックにはならなかったし、バイクスタート時に液体の胃薬を飲んでいたとはいえ、一度も胃腸に不具合は起きなかった。

つまりは脂肪燃焼のサイクルがうまく回っていたのだと思うし、それを回すためにも
結局のところ、「低血糖にならない程度の補給」というのがちょうど良い量になるのだと思う。
あ、水分は取りすぎて困ることはありません。


水分補給に関して。

レース中の本文でも書いたけれど、この日のレース中、計算すると16L以上の水分を摂取したけれど、夜、宿に帰ってトイレに行くまで、一度もおしっこは出なかった。夜トイレに行った際も何とか濃い黄色いおしっこが少量出ただけ。

それだけ、体内の水分量が足りていなかったということだ。

ただ、普通の生活で1日に16Lもの水分を摂取することはない。だって、16Lだよ。ビールの350ml缶の24本入り箱、これを2箱分の量。こんな量、飲めるわけがない。

それでも水分補給が追い付いていなかったということは、いかに灼熱の皆生と言われるこのレースが過酷な暑さの中で行われているかの証拠だと思う。

これだけの水分を吸収する胃腸の負担も相当なはずで、それも考えると補給する糖質の量は上記、30分でジェル1個がちょうどよかった。


最後にレースペースについて。

レースペースは、本当、思った以上に伸びなかった。獲得標高が1500m前後という皆生のバイクコースは、思った以上にアップダウンが激しい。お話できた出場選手の中には、長崎の方がアップダウンが厳しいとお話されている方もいらっしゃったけど、じゃあ長崎はどんだけだよ?って感じ。

初ロングがバイクの短い皆生で良かったというべきなんだけど、それでもなぜあんなにペースが上がらなかったのか。

その理由の最大のものは練習不足なのはよくわかってます。でもそれだと反省と分析にならないので、言い訳と思われるのを承知で書いていくと、やはり暑さと交通規制がないことによる一時停止がある。

暑さはやばかった。これがあと5度低かったら(それでも最高気温31度)だいぶ楽になったんだと思うけど、36度は厳しい。ピーカンだったので直射日光と照り返しで魚焼きグリルの中みたいに上下から焼かれている感じだった。

下りやスピードがある程度ある平地は何とかなるんだけれど、時速10km前後になってしまう厳しい上りでは一気に暑さがこたえた。

さらに、下り切った先で起きる一時停止。これもペースが上がらない原因の一つだった。下りのメリットを得られないことと、気持ちが折れることこの上ない。
この点、初めて皆生大会に出場される方は参考になるかもしれません。

でもそれが皆生の魅力の一つでもあるのだから、最終結論としては自分の力が足りなかったということです。はい。


ここまでお読みいただき、ありがとうございます!

人生、曇り時々晴れがいい。









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