2019年1月12日土曜日

皆生大会惨敗の記録~初心者がロングの大会で失敗しないために~⑮

初めて出場したロングのレース「全日本トライアスロン皆生大会」の失敗をたどる記録⑮



前回までのあらすじ―。

ふとしたことから思い立った全日本トライアスロン皆生大会出場。奇跡的に抽選に受かり、わずか練習2か月で挑んだ大会。山形から1000kmを車にバイク他一式を積み込んで自走して会場入りした大会は、最高気温36度を超える灼熱のレースだった。
バイクパートに移行し、50kmまでは順調な滑り出し。しかし、その後の長い上りに心が折れそうになりながらも登り切った。ようやく補給も行い、後半戦に突入したー。


バイクパートの後半はジェットコースターと呼ばれるコースが続く。要するに上り下りが繰り返されるコースということ。とはいえ、どの程度の上り下りなのかは行ってみないとわからない。ここまで、思ったようにペースを上げることができていないので、何とかここでペースアップを果たしたい。

とはいえ、通常、アップダウンがあるコースと平地のコースの場合、平地の方がペースが早くなるので、期待はできないが・・・。

小学校の算数の問題みたいだけれど、例えば、時速30kmのスピードで巡航できるとすると、15km進むのにかかる時間は30分。
これが、上り5km、平地5km、下り5kmのコースがあって、平地は同じ時速30kmのペースで走れるとして、上りは半分の時速15km、下りは倍の時速60kmで走れるとする。

一見、同じスピードで走れそうな気がするけれど、これが間違い。
上りの5kmを時速15kmで走ると20分かかる。平地の5kmは10分。この時点で30分かかっている。下りの5kmは5分で走り抜けられる計算になるが、計35分。

上り下りがあると、下りのスピードアップ分では、上りのロスを上回れない。

けれど、これが500mの下りの後に500mの上り、そして平地が500mとなると話が変わってくる。下りのスピードアップ分の勢いを使って上るので、上りのロスが減る。斜度にもよるけれど、500m下って時速60kmまで加速していた場合、上りは200m位まではだんだんスピードが落ちて平地の巡航速度くらいになり、上りの時速15にまで落ちるのは最後の100m位。ここはダンシングで頑張ればそこまでスピードが落ちることなくクリアできるので、平地と同じくらいの時間で通過できてしまう。

こうなることを期待して後半戦に入ったのだけれど、そうは問屋が降ろさなかった。皆生大会は、交通規制が敷かれていないことは前にも書いた。そのため、一時停止の標識や、信号機があると赤信号では止まらないといけない。

これが絶妙なポイントにある。

下りに入ってスピードが上がった勢いで、次の上りに入りたい時、下った先に一時停止の標識があることがある。そうすると、せっかく時速60kmまで加速したのに、急ブレーキをかけて一時停止。そして上りを時速0kmから進まないといけない。

また、同じく下りで加速してきたのに、わずか50m前で信号が赤になることも。
ロードバイク乗っている人ならわかると思うけど、これが悲しい。本当に悲しくなる。
時速60km→0kmを何度繰り返したことか。

それでも何とか、最後の折り返しを通過。

エイドステーションの方から、「ここからは最後天国だぞ」と言われて送り出された。

残り40kmちょっと。
想定よりは遅れているが、完走が危ぶまれるようなペースには一度もなっていない。ある意味順調に距離を積んでいる状態だ。

このまま何事もなくバイクフィニッシュを迎えたい。



ここまでお読みいただき、ありがとうございます。

人生、曇り時々晴れがいい。




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